食生活の変化! (2)

上京をしてからの四年間は寮生活を送り都会で野放しになった田舎者の一年目は毎日が修学旅行に行ったような気分で通学し日曜以外は朝夕の賄いが用意されているにも関わらず食べ物の好き嫌いが激しくご飯とみそ汁だけで済ませたり限られた仕送りにもすきま風が吹き乱れ学生食堂ではカレーライスかけソバに半ライス が主流になりカツカレー日替わり定食 が豪華に見えた切ない思いや我が家のメニューには無かった餃子とシュウマイや天津飯・餡かけ焼きソバ等に心を奪われ故郷では牛肉を食べる習慣が無いのを知っている都内の親戚に顔を出すと寮生活の粗食を察してか牛肉の料理(すき焼き・ハンバーグ)が食卓に出てきた時は目から鱗?と云うよりも牛肉の本当の味が判らず戸惑いながら無言でご馳走になっていました

蝋細工のサンプルに目を奪われていた都会での耐乏生活にも徐々に慣れ生活面では学年ごとに縦の関係が厳しく新入生は先輩から白いものを黒と云われると服従するしかなく納得できない事を耐え忍ぶ辛さを学んだスタートでもありましたが その裏で仕送りが届く前に金欠になった者同志がインスタントラーメンを分かち合うチームワーク?は寮生皆兄弟 の寮訓を基に卒寮するまで続き食糧難?を分かち合った仲間との絆は現在も続いています

学生生活の二年目以降はベトナム侵略戦争に反対することから始まった学生運動学園闘争による休講をきっかけに先輩と共にアルバイトを始めた百貨店の従業員食堂で満たされた食生活が続き心身ともに丸くふくよかになっていきました

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