合掌!

瞬時にして多くの皆さんの命と生活基盤を奪いとった2011東日本大震災から十年が過ぎても被災者の心身と生活空間に与えた大きな傷跡を修復するには更なる時間が必要かと思いますが我が家にとって3月11日は2007年に亡くなった親父の命日です

両親が鬼籍に入ったその日から今日まで毎朝仏壇を荘厳 しょうごん している花立 はなたて と茶湯器 ちゃとうき の水を取り換え仏飯器 ぶっぱんき に温かいご飯を盛り付け燈明に火を灯してから合掌をしていますが戦後の物が無い時代に仏壇から下げて乾燥したご飯は勿体無いので粗末にしてはいけないと教えられた亡霊?が未だに白髪頭の片隅にこびりつき捨てるわけにもいかず三~四日冷蔵庫のチルドルームに収納し硬くて水分の無くなった白米はメニューに合わせて加熱処理をした後にひと手間加えチャーハンやオムライスにお茶漬け・雑炊・オニギリなどに姿を変えて無駄なく頂くようにしています

仏壇に供えるご飯は予備が無くなる当日に炊き上げて温かいうちに仏飯器に合わせて成型してから冷凍保存をし毎朝 二個 をレンジで解凍 チン してからお供えするようにしています

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蛇足ですが振り返ってみると両親を看取り独りで暮らすようになってから今日まで炊き立ての銀シャリとカヤクご飯を食卓に上げた事は一度もありませんが炊き立ての銀シャリで作ったアツアツの塩ムスビを片手にキンキンに冷えた純米吟醸酒と名水で喉を潤し欲を云えば糠床から出したばかりのキューリか茄子の一本漬けを丸かじり出来れば申し分ないんですけどネェ~!